2007年01月19日

ボルトン前国連大使:北朝鮮の現体制が崩壊することでしか解決できない

イラクもすぐには片づきそうにないし、せめて北だけでも何とかしたい。
最近旗色の悪いブッシュ大統領は一つでも火種を消して大統領選を有利に進めたいのだろうが、今回の米朝会談はけしていい結果にならないだろう。
ボルトン前国連大使の意見に賛成である。

U.S. FrontLine
 米国のボルトン前国連大使は17日、都内の日本記者クラブで記者会見し、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議について「失敗した。(同協議を通じた各国の)働き掛けの役割はもう終わった」と述べ、同問題は「現実的には、北朝鮮の現体制が崩壊することでしか解決できない」と主張した。


 壊滅したとして、疲弊した北朝鮮を韓国が受け入れることができるのかが問題だろう。経済的な負担に耐えらるのだろうか。おそらく北の住民に対して二等国民、三等国民として差別が始まり新たな問題が出てくるだろう。南北統一とか同胞などと騒ぐ割に同民族に対して冷淡な仕打ちをするのは北も南も同じだ。

 ボルトン氏は、体制を崩壊させるためには「経済的圧力を強めることと、拡散防止構想(PSI)を組み合わせれば効果が出る」と話し、北朝鮮に配慮する中国、韓国の協力への期待も示した。軍事的手段で体制を崩壊させる可能性については「話に上がっていない」と否定した。


 中国はどうだろう。金正日の首をすげ替えて保護国にするというなら可能性はあるかもしれない。しかし、中国の保護国と考えるだけでもぞっとする話ではあるが...。中国としてはしばらく現状維持で行きたいだろう。
六カ国協議で時間を稼ぐつもりなのではないだろうか。多くの環境破壊、人権問題をかかえつつ、北京オリンピックを控えて対外的なメンツを保っていこうとしている時期だからだ。中共そのものが危ないのではないかという意見さえある。

 1994年の米朝枠組み合意に反して北朝鮮が核開発をひそかに続けていた前例を挙げた上で、6カ国協議でも同様のことを北朝鮮が考えていたとの見方を表明。外交的手段での問題解決には「数千に上る地下施設も含めて、完全に(核開発断念を)検証できなければならない」とした。

 さらに、協議をこれ以上続けても核放棄に向けた合意は達成できないとし、議長国の中国に対し「間違った道を進み続ければ、さらに(中国にとって)厄介なことになる」と日米両国が説明して同協議を放棄する方向に向かわせ、次の手段を検討する段階に来ていると話した。(共同)




bruce_utz at 13:35│Comments(0)TrackBack(0)clip!北朝鮮 

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